iPhoneをUSB経由でテザリングして複数PCをネットに接続


 インターネット接続用の回線が(諸々の都合で)廃止となってしまったので、代わりにiPhone でテザリングして、自分の作業用PCやその他のPCをインターネットに接続できるようにしてみたときの備忘録です。

 

【使用機器】

  • iPhone 5s (iOS 9.2、 docomo / Xiパケ・ホーダイ for iPhone)
  • Windows 7 Professional
  • HUB , その他PC

 構成はこんなです。 (PC達にWiFiがないので、Windows 7 をブリッジにして有線でつなぎます)

 なくなってしまった有線インターネット回線は、もともと Linux や Windows など諸々の検証用に使用していたので、今回も自分の作業用PC(Windows 7)のみならず、他のマシン達も(Windows 7経由で)同時にインターネットに接続できるようにしてみます。

  携帯電話事業者によって、テザリング できる / できない は変わってきますので、そこらへんについてはご利用のキャリアでのご確認を。。。
 私の場合(docomo)では、特に追加契約などは不要でテザリングできました。
 ・docomo iPhone テザリングの利用方法

 

 作業のおおまかな流れとしては、

  1.  USB接続の iPhone でテザリングできるように、 Windows 7 にデバイスドライバなどを入れる。
  2.  Windows 7 の USBポート に iPhone を繋いでインターネットに接続。
  3.  Windows 7 の有線LANにHUB(とか)を繋ぐ。
  4.  Windows 7 で 有線LAN と iPhone側の接続をブリッジする。

 こんな感じです。
 特段むずかしい事もないので、早速やってみましょう。

 

§1. デバイスドライバの導入

 Windows 用の iPhone ドライバは、iTunes のインストーラーに含まれています。
 iTunes をまるっとインストールするのが手っ取り早いのですが、iTunes には Bojour などどいった他のアプリも同梱されています。
 今回は作業用PCということもあり、極力不要なアプリは除外したいので、必要最低限なもののみインストールします。

【iPhone USB テザリング】
 ・Apple のサポートコミュニティ(英語) : https://discussions.apple.com/thread/6829407?start=0&tstart=0
・ASCII.jp の記事 : http://ascii.jp/elem/000/000/918/918548/

 

 上記サイトを参考に、iTunes インストーラーをアーカイバで展開(解凍) -> 各インストールコンポーネント(*.msi)を抽出、下記の2つを導入、でUSB経由でiPhoneテザリングするための最低限必要な機能が実装できます。

① AppleApplicationSupport.msi
② AppleMobileDeviceSupport.msi

(インストールの順番は、iTunes 削除 https://support.apple.com/ja-jp/HT204275 と逆 ~ 上記① -> ②の順番 ~ で行います)

 ちなみに、Mobile Device Support (← Windows のサービスとしてインストールされる)だけでも動くのでは、と思って試したのですが、 Application Support がないとサービスの起動ができませんでした。。。

 

 

  • iTunes のダウンロード

 Apple のサイトから iTunes のインストーラーをダウンロードして、展開(解凍)します。

 ダウンロードサイト(日本):  http://www.apple.com/jp/itunes/download 

 

 ダウンロードしたインストーラーを解凍したところ。(今回は Lhaplus http://www7a.biglobe.ne.jp/~schezo/  を使用)

 上記のなかから、

① AppleApplicationSupport.msi
② AppleMobileDeviceSupport.msi

 ①、②の順番にインストール。 (インストールのスクリーンショットは割愛しますが、インストーラーの指示どおりで特に難しくないです)

 

§ 2. iPhone を USB で接続

 まず、iPhone側 で、ホーム画面から 「設定」 を押して > 「インターネット共有」 を押して > インターネット共有設定をオンに。(スクリーンショットはないです・・・)

 続いて、Windows 7 マシンのUSBポートに iPhone を接続します。

 すると、Windowsのネットワークアダプタに ↓ このように、「Apple Mobile Device Ethernet」(画面内の下から2番目) が追加されます。

 私の環境だと、iPhoneは 「ローカルエリア接続2」にマッピングされました。

 このPC 1台だけをネット接続するのであれば、この時点で 「ローカルエリア接続2」 を 「DHCP」 に設定すれば、インターネットに疎通できるようになります。

 

【iPhone から配布されるIPアドレス】
Windowsで ipconfig して確認したところ、

IPv4 アドレス . . . . . . . . . . : 172.20.10.4(優先)
サブネット マスク . . . . . . . . : 255.255.255.240
リース取得. . . . . . . . . . . . : 2016年1月14日 10:41:08
リースの有効期限. . . . . . . . . : 2016年1月15日 10:26:44
デフォルト ゲートウェイ . . . . . : 172.20.10.1
DHCP サーバー . . . . . . . . . . : 172.20.10.1
DNS サーバー. . . . . . . . . . . : 172.20.10.1

でした。

iPhone からは、USBインターフェース(ローカルエリア接続2)に /28 (255.255.255.240)のネットワークが展開されていますので、iPhone が使う .1 を除き、第4オクテットが .2  ~  .14  を端末側で利用できますね。
端末側では DHCP を使用しなくとも、第4オクテットが .2  ~  .14 を固定で割り振るのもアリですね。

 

 

§ 3. WIndows 7 の有線LAN側にHUB(とか)を接続

 Windows 7 の有線LAN側にHUB(とか)を接続、その先にインターネットに接続したいマシン達を接続します。 

 各マシンのIPアドレスは、DHCPにするか、固定でもよいかと。
(DHCPと固定を併用する場合は、DHCPリースされてないIPを固定に割り当てないと)

 DHCPを使用する場合は、最大 13台が同時接続できる・・・かな? (検証していないのですが、.2 から .14 までがリースされるとして)

 NATを併用すれば、もっと接続台数は増やせますね。

 多くの携帯電話会社では 通信量制限があるので、台数が多いとすぐ上限を超えてしまいそうですが・・・
 また、従量課金の場合はこの方法はキケンですね・・・

 

 

§ 4. Windows 7 で 有線LAN と iPhone側の接続をブリッジする

 Windows 7 の有線LAN と iPhone テザリング接続を間をブリッジ接続します。

 コントロールパネルからネットワーク接続を開き、

・有線LAN : ローカルエリア接続(Marvell Yukon 88E8072)
・iPhone テザリング : ローカルエリア接続2(Apple Mobile Device Ethernet)

を選択、右クリックして 「ブリッジ接続」 を選択します。

 

 しばらくすると、下記のように 「ネットワーク ブリッジ」 が作成されます。

 

 「ネットワークブリッジ」 のプロパティを開くと、アダプターの欄に先ほど選択していた  「ローカルエリア接続」 と 「ローカルエリア接続2」 が選択(チェック)されているはずです。

  「ネットワークブリッジ」 のIPアドレスは DHCP で取得にしておきます。 

 

 

 これで、Windows 7 と その先につながっているマシン達が、iPhone 経由でインターネットと疎通できます。
 iPhone の USB インターフェース側に展開される IPアドレス(サブネット)は上記に記したように /28 (iPhone も含めて、ホスト部 は14台ぶん) のサブネットなので、DHCPでiPhoneからIPアドレスをもらっても、固定IPを別途割り振っても良いかと思います。
 携帯電話の通信量制限を気にしなくても良い環境であれば、Windows 7 の有線LAN側に NAT できる機器を置けば、何台でも同時接続可能にすることもできると思います。

 

 今回の備忘録は以上です。

 

 

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