Hyper-V Server 2012 R2 その①


 Microsoft の Hyper-V Server 2012 R2  上で 、ゲストのLinux ( CentOS ) のレプリケーションとフェールオーバーを試してみました。

 (今回の備忘録は、Hyper-V Server の構築までとなります。 ゲストOS の レプリケーションと フェイルオーバーについては、 記事 その②で別途書きたいと思います)

 Hyper-V Server 2012 R2 は、Windows Server 2012 R2 に実装されている Hyper-V が単体で利用できる、無償のソフトウェアです。
 Hyper-Vは、1台の物理コンピュータ上で複数のオペレーティングシステムを同時に実行できる環境を提供する、ハイパーバイザ型の仮想化ソフトで、 2012R2 では Linux のサポート強化や、 Hyper-V レプリカ を使用して 稼働中のゲストOS を複製したり(最短で 30秒間隔で差分レプリケーション)、第二世代の仮想マシン(PXEブートやUEFIファームウェアのサポートなどに対応)の提供 など、前世代より強化された機能が提供されています。   稼動させるのに必要なサーバ要件は こちら (英語ですけど。。。) 

 

 

  今回作った構成はこんなです。

 

 Hyper-V  Server x 2台を同じ IPセグメントに接続、ゲストの Linux (Cent OS 6) を レプリケーション させてみます。(フェールオーバーの確認も)

 また、Hyper-V Server の管理用に、別途 Hyper-V Manager (Windows Server 2012 R2) を用意しました。

 

【 Hyper-V Server にするデスクトップPCのスペック (2台とも) 】

  • 機種 : Lenovo / ThinkCentre A58 Small
  • CPU : Intel Core2 Duo E7500 @ 2.93GHz
  • Memory : 4GB
  • HDD : 300GB
  • NIC : 1ポート (Marvell Yukon 88E8057 PCI-E Gigabit Ethernet Controller )

 ※ インストール中にHDD はフォーマットされるので、大事なデータが入っている場合は バックアップを。

 

 

§ 1. Hyper-V Server 2012 R2 のインストール

 まずは Hyper-V Server 2012 R2 を こちら からダウンロード(Microsoft アカウントでのサインインが必要です。  アカウントがない場合は、こちらから 作成 を)して、

 DVDに焼きます。(方法は割愛しますが、Microsoft が紹介している方法を こちらに

 (なお、今回ダウンロードしたファイルは 「9600.16384.WINBLUE_RTM.130821-1623_X64FRE_SERVERHYPERCORE_JA-JP-IRM_SHV_X64FRE_JA-JP_DV5.ISO」 になります)

 焼いたDVD から PC を起動して Hyper-V Server をインストールします。

 インストール DVD から起動。

 

 インストールする言語などを指定します。 お好みの言語やキーボードを指定して、「次へ」をクリック。 (今回は日本語インストーラー DVD をダウンロードしたので、デフォルトで日本語環境が選択されています)

 

 「今すぐインストール」 をクリック。

 

 ライセンス条項が表示されます。 「同意します」 にチェックを入れて、「次へ」 をクリック。

 

 インストールの種類を選択します。 今回は新規インストールになるので、「カスタム(新しいバージョンの・・・)」 をクリックします。

 

 インストール先のHDD を選択します。 今回は内蔵 HDD (300GByte) が 1本なので、「ドライブ0 – パーティション1」 を選択します。

 

 インストールが開始されます。 

 このあと、何回か再起動してインストールが完了、ログイン画面が表示されます。

 

 Ctrl + Alt + Del キーを押してログインします。 初回ログオンなので、デフォルトのAdministrator ユーザでのログインになります。 また、初回パスワード変更を求められますので、画面に従って変更します。

 

 

 パスワード変更が完了しログインに成功すると、CLI画面が2つ (「cmd.exe」 画面と、「sconfig.cmd」 画面) 表示されます。

 Hyper-V Server 単体では、上のように CLI のみの操作となります (※ 時刻設定などは一部の画面は GUI のもありますが、肝心なところは全部CLI)。  

 IPアドレスなどの基本的な設定については、sconfig.cmd 画面(青色の画面)からメニュー形式で設定できます。  (その他 詳細な設定についても 全て CLI からできるようですが、GUI のほうがいろいろと楽そうなので、後述のように Hyper-V Manager を利用します。)

 sconfig.cmd 画面でまずは一通り設定を行いましょう。 今回は、

  1)  Workgroup のまま

  2) コンピュータ名

1台目のHyper-V Server :  HV001

2台目のHyper-V Server : HV002 

  3) ローカル管理者 (今回は特に追加せず)

  4) リモート管理の構成

リモート管理 : 有効

Pingへの応答 : 許可

  5) Windows Update : 手動

  6) 更新プログラムのダウンロードとインストール : 適宜実行

  7) リモートデスクトップ : 有効(すべてのクライアント)

  8) ネットワーク設定 : 固定IPアドレスを設定

としています。(スクリーンショットは割愛します。 画面の指示に従っての設定で、特に難しくありません)

 

 

§ 2. Hyper-V の操作準備

 Hyper-V Sever 2012 R2 本体のユーザーインターフェースは CUI(コマンドライン)のみで、GUI は実装されていません。

 しかし、別途 Hyper-V Manager (Windows Server 2012 R2 に実装のものか、 Windows 8  (のPro/Enterprise のみ)に実装されているもの) があれば、リモートから GUI での操作が可能になります。

 Windows 7 / Windows Server 2008 以前にも Hyper-V Manager  はありますが、これらは同世代( Windows Server 2008 / 2008 R2 )の Hyper-V  までしか管理できない模様(Microsoft サイトでの出典は確認できなかったのですが。。。)なので、 2012 R2 を使用します。

 

 今回は Windows Servver 2012 R2(評価版)を準備し、こちらのHyper-V Manager を使用します。

 インストール直後の Windows Server 2012 R2 であれば、まずは リモートサーバー管理機能(RSAT / Remote Server Asministkation Tools)  機能を有効にします。 (Windows Server 2012 R2 上で 既に Hyper-V を使用している場合は Hyper-V Manager も動く状態になっているので、この手順は不要です)。

(Windows 8 でRSATを有効にする方法は こちら (英語の解説ですけど・・・))

 

 サーバーマネージャーから 「役割と機能の追加」 を起動します。

 

 インストールの種類で、「役割ベースまたは機能ベースのインストール」 を選択。

 

 役割をインストールする対象のサーバーを選択。

 

 役割の選択。 今回の場合、ここは何も選択せずに 「次へ」 。

 

 機能の追加。 ここで 「リモートサーバー管理ツール」 にチェックを入れます。

 

 リモート管理ツールには IIS が必要になります。 インストールされていない場合、下記のように追加するか尋ねられますので、「機能の追加」 をクリックして同時にインストールします。

 

 リモートサーバ管理ツールにチェックが入ったら、「次へ」 で進みます。

 

 追加で必要になる IIS の確認画面です。こちらも、「次へ」 で先に進みます。

 

 IIS の役割選択画面が表示されます。 ここはデフォルトのままで。

 

 「インストール(I)」 をクリックします。

 

 しばらくすると、インストールが終了。

 「閉じる」 をクリックして終了します。

 

 

§ 3. Hyper-V Server への接続

  Hyper-V マネージャを起動して、2台の Hyper-V Server に接続(管理)を行います。 

 Windows Server 2012 R2 で、 「スタート」 > 「管理ツール」 を開き、「Hyper-V マネージャ」 を選択、ダブルクリックして起動します。

 

 Hyper-V マネージャが起動します。

 

 管理対象となる Hyper-V Server を追加していきます。 (今回の場合は、HV001、HV002 の2台)

 右ペインの 「サーバーに接続」 をクリック(もしくは 左ペインの 「Hyper-V マネージャ」を右クリック > 「サーバーに接続」)します。

 「コンピューターの選択」 ウィンドウが出ますので、「別のコンピュータ」 を選択し IP アドレス(HV001のもの)を入力、「OK」 をクリックします。

 

 左ペインに Hyper-V Server が追加されました。(この例だと ホスト名「HV001」)

(上記画面では、RPCサーバと通信できないエラーが出てますが、一時的なもので、最終的には接続できてます。 経緯は本文最下段に。。。)

 

 同様に、もう 1台の Hyper-V Server (HV002) も追加します。

 

 以上で、Hyper-V Server の構築は完了です。 次回 はゲストOS(Linux)をインストールして、レプリケーションやフェールオーバーを行ってみたいと思います。

 

 

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以下は、Manager に Server を登録した際、RPC のエラーが出て接続できなかった際の備忘録です。

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原因は、Hyper-V Manager を 仮想マシン(VMware Player)で実行しており、NIC の設定が ホストと共用( NAT )していたからでした。 NAT やめて Bridge で 固定 IP にしたらすんなり繋がった。。。 

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 調査の過程で、便利そうなツール(hvremote.wsf)を見つけたので、その備忘録として調査過程を残しておくことにします。

 

 Serverを追加したところ、 「RPCサーバーを使用できません。 (Hyper-V Server) と (Hyper-V Manager) との間の通信を確立できません。」 との表示。。。

 どうやら、Workgroup に所属する Hyper-V Server をリモート管理するには、いろいろ追加設定が必要( technet の 情報 より)なようです。。。

 Hyper-V Server が Active Directory に参加していればすんなり行くようですが、今回は workgroup のまま、 technet の方法を踏襲します

 ↑  WinSvr2012R2 だと不発でしたので、同ページからリンクを張られている HVREMOTE スクリプト のサイトに記載の 「10-second guide」 -> 「Client and Server both workgroup」 の内容を参考に設定します。

 

 ① まずは、Hyper-V Server 側の設定から。  2台のサーバー(HV001 と HV002) にそれぞれ ローカル管理者を追加します。 (スクリーンショットはありませんが、sconfig.cmd 画面から「 3) ローカル管理者の追加」 を選択し、画面の指示に従いユーザを追加。  今回は、「 admin002 」 というユーザを作成)

 

 ② 次に、Microsoft の John さんが作成したという 便利スクリプト HVREMOTE (hvremote.wsf)を ダウンロード 。  このスクリプトは、Server側(Hyper-V Server) / クライアント側(Hyper-V Manager) の双方で使用しますので、適宜配置(今回は、c:\99.Work フォルダに配置して作業)します。  

 (サーバー側(Hyper-V Server) にはブラウザがないので直接上記サイトからダウンロードできませんので、USBメモリ経由でコピーしました。 ※ サーバー側では FTP コマンドも利用できますが、 WIndows Firewall に遮断されてしまう  ← CLI で設定変更するのが面倒なので)

 このスクリプトですが、引数(リモートサーバーの指定)に IP アドレスが使えない(ホスト名のみ)なので、 hosts ファイルに書いて名前解決しないとです。

c:\99.Work>notepad C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
10.10.10.10    HSV001
10.10.10.11    HSV002

 

 ちなみにこのツール、サーバ <-> マネージャ間の接続状況などのレポートをしてくれる機能もあります。

c:\99.Work>cscript hvremote.wsf /show /targer:HV001
<ここにずらずらとレポートが出てくるので、エラーになっている箇所を探して、対応してみる。 今回の NIC/NAT 問題も、これで気づきました。>

 

 ③ サーバー側(Hyper-V Server)でユーザのアクセスを許可。

c:\99.Work>cscript hvremote.wsf /add:admin002

 サーバー側での設定は以上です。

 

 ④ クライアント側(Hyper-V Manager)の設定に移ります。  リモートDCOM からの 匿名ログオンを許可します。

c:\99.Work>cscript hvremote.wsf /add:admin002
PS C:\99.work> cscript .\hvremote.wsf /anondcom:grant
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.8
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.


Hyper-V Remote Management Configuration & Checkup Utility
John Howard, Hyper-V Team, Microsoft Corporation.

Version 1.08 9th Sept 2013

INFO: Computername is win2012r2-001
INFO: Computer is in workgroup WORKGROUP
INFO: Current user is WIN2012R2-001\Administrator
INFO: OS is 6.3.9600 64 ビット Microsoft Windows Server 2012 R2 Datacenter 評価版
INFO: Assuming /mode:client as the Hyper-V role is not installed
INFO: This appears to be a server SKU

INFO: Obtaining current Machine Access Restriction...
INFO: Examining security descriptor
INFO: Nothing to do - ANONYMOUS LOGON already has remote access
INFO: Are running the latest version
INFO: HVRemote complete
PS C:\99.work>

 

 ↑ このあと、「cscript hvremote.wsf /show /targer:HV001」 したらどうやら NAT のせいで RPC が途絶しているようだったので、 VMware Player の NIC 設定を Bridge にして固定IPに変更したら、すんなり繋がりました。 (ですので、上記 ① ~ ④ はやらなくても接続に影響なしです)。

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